WeeklyH25Feb25

為替相場観 連載


為替について
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ドル円は、調整の値幅から言うと、94円台後半も見たあと、92円台も見たので、大きめの調整を迎えたというべきでしょう。
しかし、これから、次期日銀総裁人事があることを考えると、そこで次の円安の波が来たあと、本当に本当らしい、調整を見るのではないか、と考えています。
したがって、このレベルは、当面の拾いどころと言っても良いのではないでしょうか。

ユーロドルは、イタリアの選挙を、相場不透明の原因としておりますが、その割には、イタリアを始め、周辺国の国債の利回りの上昇スピード、上昇幅ともに小さいと思います。
イタリアの選挙の問題は、過ぎればたいしたことのなかった問題だ、ということになるのではないでしょうか。

ドル円もある程度調整し、ユーロドルもイタリアを理由に1.31台まで調整しているので、ユーロ円は、122円台まで、一気に調整してきた感じがします。
しかし、いかに下げ幅が大きくても、「調整」はあくまで「調整」であって、トレンド転換とは違うということをしっかり認識しておく必要があるでしょう。

文化のデフォルメ
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ある国の文化が海外に受け入れられれば受け入れられるほど、それは大きく変質するという。

英語は、その最たるもので、これほど世界に受け入れられ、世界共通のものとなったもの珍しいが、その英語が、一番デフォルメ(修正)を迫られるという。

何しろ、英語が公用語である香港では、
「三単元のS(エス)などは存在しないのだ」
かれらがしゃべる時に、三単元のSを発音したことを聞いたことがない。

さて、日本のすしも、かなりヤバイ。
私がロンドンに駐在した1990年前半、「お前たち日本は、生(なま)のサカナを食べるのか?
ウェー、気持ちワル!」
という発言を何度も聞いた。

それがアメリカですしブームが爆発すると、またたく間に世界に伝播。
しかし、それと同時に、デフォルメは進んでいたのだった。

私がデンマークに駐在した2002年、欧州でも既にすしはメジャーな存在になっていた。
「おお、日本人か、君の国のすしはいいね!」

私は聞いた、
「それで、どのネタが好きなの?」
それに対する相手の答えは、我々の想像をはるかに超えている。
これをクイズにしたら、答えられた日本人は一人もいなかった。
文化のデフォルメ、ここに極まれる。

「僕の一番好きなのは、ワサビだよ」
そんなものは、寿司屋ではネタにならない。
そう、彼らは、自宅でご飯を炊いて、お酢を混ぜ、適当に握る。
サカナをのせる、ワサビをのせる、、、。
そして、たびたびワサビだけをネタに、すしをほおばるのであった。
文化のデフォルメ、ここに極まれり。

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