主要8通貨の当面の見通し 12月1週 ドル、ユーロ、カナダドル

概況


usd ドル:まだ下値は限定的か

ドル円は調整局面に。安倍発言は続いたが、材料としては色あせ、反応も限定的。27日は、米10月耐久財受注、米9月ケースシラー住宅価格指数、米11月リッチモンド連銀製造業指数、米11月消費者信頼感指数が予想より強い。10月新築住宅販売件数、新規失業保険申請件数などは予想より弱い。マーケットは、「財政の崖」に関する政治家の発言に一喜一憂する展開が続いた。こうしたパターンは今後も続きそうだ。今週は、米11月ISM製造業景況指数、米11月雇用統計など重要指標がめじろ押し。その内容がポイントに。やはり基本の米景気の動向。ハリケーン「サンディ」の影響で指標の実勢が問われる状況にあるが、上向きにあるか下向きにあるか注意深く見る必要がある。ドル円は、上値追いの力は弱まっているが、まだ下値も限定的か。

ドル円相場


eur ユーロ:利下げを探る展開も

27日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援が最終合意したが、事前に予想されていたためか、むしろ材料出尽くし感からユーロが売られた。関係者のここまでこぎ着けたことでの自画自賛の発言が伝えられたが、マーケットはクールな対応となった。ユーロドルは1.3ドルを一時的に回復したにとどまった。当面は1.3ドルが上値になる可能性が指摘されている。スペイン問題もあり、ユーロ圏景気の下ブレ懸念もありと問題山積で、ユーロの先行きをそう楽観視していない表れか。今週はユーロ圏11月製造業、サービス業PMI確報値や10月小売売上高、10月鉱工業生産などが注目。また6日は欧州中銀の政策金利発表。利下げはあっても年明けとの見方が有力。ドラギ総裁の会見は注目。一方、ユーロ円は106円台を中心にレンジ相場か。

ユーロ円相場


gbp ポンド:サプライズはなしか

ビーン・英中銀副総裁は28日、同国第4・四半期GDP伸び率が一時的にマイナス成長になる可能性を指摘。「さらなる資産買い入れのドアを閉じてはいない」「英中銀は量的緩和を効果がないPMIと判断してはいない」「英国のインフレはそれほどの懸念材料ではない」と発言。前週の指標は、第3・四半期GDP改定値が前期比1.0%と速報値と変わらず。ロンドンオリンピック開催に伴う消費支出拡大が主因で、今後はこれがはく落する可能性がある。ビーン副総裁の発言もその辺を指摘したものか。GDPは前年比では、速報の0.0%から▲0.1%に下方修正。今週は11月製造業PMI、10月鉱工業生産など注目。6日は英中銀が政策金利を発表。サプライズはないだろう。一方、ポンド円は130―132円台半ばのボックス圏を予想。

ポンド円相場


cad カナダドル:時の人、加中銀の対応は

今週は、10月住宅建設許可、11月Ivey購買部協会指数、11月雇用統計といった同国の注目指標の発表が相次ぐが、その前に当面の最大のイベントであるカナダ中銀の政策金利発表が4日に予定されている。カナダ中銀といえば、マーク・カーニー総裁はまさに時の人に。英政府が26日に英中銀のキング総裁の後任にカーニー総裁を任命すると発表。カーニー総裁は来年5月まで現職を務め、7月に英中銀の新総裁に就任する。カーニー総裁は、カナダの住宅バブルに対応して金融引き締め姿勢をちらつかせながら政策運営を行っている。世界景気が先行き不透明な中で利上げ断行は難しい。このところ同国景気指標に鈍化の動きが目立っているが、今回の会合ではスタンスを緩めることはないだろう。一方、カナダドル円は83円前後から次第に上値が重い展開に。

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