[フォーカス] 予想以上の米雇用増と失業率低下に煽られるマーケット、予想より弱い賃金は顧みず 米早期利上げには疑問も

概況


6日発表の米2月雇用統計は子用の回復基調が継続していることが確認された。非農業部門雇用者数が29万5000人増え、市場予想の23万5000人増を大幅に上回ったうえ、失業率も1月の5.7%から5.5%に低下したことで、FRBの利上げのタイミングが近づいたとの思惑が先行している。米10年国債利回りは2.24%に急上昇、ドルが買われた。

一方で、雇用者数の増加と失業率の低下が予想以上となったことでマーケットが煽られたか、今回の雇用統計の焦点の一つといわれ注目されていた時間当たり賃金の予想より弱い結果には反応を見せていない。時間当たり賃金は前月比0.1%と予想以上に鈍く、前年同月比でも1月の2.2%から2月は2.0%に後退した。低賃金と低インフレが続く以上、米早期利上げが実施されることに対して疑問視する声も少なくない。

米労働生産性の低下基調とインフレ率の低下によって1人当たり賃金への下押し圧力が強まっている、とエコノミストは指摘。賃金ディス・インフレが強まれば、サービス価格には下押し圧力がかかりやすい。今回の雇用統計を受けて、FRBが利上げに前かがみになるかは即断できない。

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