[フォーカス] 3月米FOMCでの「忍耐強くなれる」の削除が不透明に イエレンFRB議長の議会証言に関心高まる カギを握る「名目賃金」

概況


1月27-28日のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合の議事録は予想よりもハト派的で、会合直後に公表された政策声明と比べてハト派的な内容となった。議事録の内容は、イエレンFRB議長が2月24-25日に行う金融政策に関する半期に1度の議会証言である、通称「ハンフリー・ホーキンス」証言に関する予想に影響を与える可能性がある。

FOMC議事録でポイントとなったのは、「多くの参加者は、政策の正常化を開始するタイミングに関連したリスク・バランスの評価に基づき、FF金利をより長期にわたって事実上の下限に維持する方向に傾いていたと表明した」との部分。つまり、多くのFOMCメンバーが長期的にゼロ領域の政策金利が好ましいと判断しているということだ。また、参加者らは海外発のリスクが増大しているとの認識や、コア・インフレ率が予想以上に低くなっていることについて指摘。また、市場ベースのインフレ調整指標の低下をインフレ期待の低下以外の要因に求めることに以前よりも消極的になっているとされている。こうした内容は予想よりもハト派的といえる。

1月FOMC議事録は、「旧ハンフリー・ホーキンス」証言のタタキ台となる。イエレンFRB議長が発言する基本になる可能性がある。その意味でも1月FOMC議事録は重要だったが、同証言内容は、逆の言い方をすれば、少なくともタカ派にならない可能性が出てきた。また、さらに注目なのは、お方が予想している6月に利上げに動くのであれば、イエレンFRB議長が12月に「忍耐強くなれる」との期間は2会合と発言していることからも3月会合で「忍耐強くなれる」との文言を削除することが必要とみられる。しかし、1月FOMC議事録を見ると、次回3月会合で「忍耐強くなれる」との文言が削除される雰囲気はないと市場関係者は指摘している。

ここでキーワードとして浮上してきたのは「名目賃金」。米1月雇用統計で予想を上回る上昇を見せた。ただ最近の動きは月ごとにブレがある。上昇が継続されるのか。名目賃金の今後の動向が米経済やインフレ動向を左右する要因とみているためだ。リスク・バランスの評価を決定づけるは名目賃金の動向となる可能性があるという。

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