[フォーカス] 「原油ショート、米国債ロング、ドル・ロング」の大幅な巻き戻しに ポジション手仕舞いの後予断許さず 焦点はやや陰りが見える米景気動向と金融政策

概況


3日の海外市場では、これまで買われていた資産が売られ、売られていた資産が急激に買い戻された。原油の上昇と、ギリシャのバルファキス財務相が債務減免の主張を取りやめ、債務交換を含む新たな計画を準備中との報道がきっかけ。買い戻されたのはユーロと原油、売られたのはドルと債券。米原油は欧州序盤の50ドルから一時54ドルを超えた。ユーロドルは1.13ドル台前半から一時1.15ドルを突破。つれてユーロ円も東京市場の安値132円50銭から一時135円を回復。この間、ドル円は117円台前半から117円70銭までのレンジでもみ合い。もっとも、ギリシャ問題は、ギリシャが交渉に応じる姿勢に転じたというだけの話で、財政再建やその他改革の実施に関するトロイカ(EU、ECB、IMF)との間の問題解決につながるかは全くの未知数とされる。マーケットが羽音に驚いて過度な原油ショート、米国債ロング、ドル・ロングの大幅な巻き戻しに動いたものといえる。こうした動きは当面続くとの見方もあるようだが、原油相場の見通しを含めて、先行きの不透明さが薄れてきたとも言えない。相場がどこで落ち着くかは予断は許さない。マーケットを動かすベースはやはり、米国のやや陰りが見える景気動向と当局のシナリオ通りに進むのかの金融政策。米景気が調整に入るのか一時的なのか見極めが重要だ。

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