主要8通貨の当面の見通し 11月5週 NZドル、豪ドル、スイスフラン、南アフリカランド

概況


nzd NZドル:次目指せば69円

前週の指標は第3・四半期卸売物価指数は前期比▲0.9%(予想0.2%、第2・四半期0.3%)と予想に反してマイナスに。第3・四半期の指標を見ると、失業率が7.3%(予想6.7%、第2・四半期6.8%)、小売売上高が前期比▲0.4%(予想0.4%、第2・四半期1.3%)と、いずれも「予想に反して」と形容される弱い内容となった。今週は10月貿易収支に注目。今年2月以降、同国の貿易収支は1億―3億NZドル台の貿易黒字を続けてきたが、7月に0.97億NZドルの黒字に縮小、8月は8.09億NZドルの赤字、9月は7.91億NZドルの赤字と、2カ月連続の大幅な貿易赤字に。輸入の伸びが鈍化しているが、輸出の伸びの鈍化はさらに大きい。10月に注目したい。一方、円安進行でNZドル円は67円35銭近辺まで上伸。次は69円を目指すか。

NZドル円相場


aud 豪ドル:追加利下げなお残る

豪中銀は6日、金融政策の決定会合で政策金利を据え置いた。市場には追加利下げを予想する向きも少なくなかっただけに、外国為替市場では豪ドルが急伸。その際発表された声明では「これまでの緩和の一段の効果がいずれ表れると予想」「中国の成長は安定化した」「インフレ統計は予想よりもやや高い」「世界経済は若干上向きのもよう」などを理由に政策金利の据え置きが適切と判断。今回発表された議事録では「今後一段の緩和が適切となる可能性がある」との文言が盛り込まれていた。追加利下げが消えていないことを示す。同じ日にスティーブンス豪中銀総裁が講演で交易条件が1年前にピークが過ぎたことを考えれば、豪ドル高が続いていることは驚きとの発言が伝えられた。豪ドルが高過ぎるとの暗示か。株高を背景に豪ドル円は強いが、88円手前までか。

豪ドル円相場


chf スイスフラン:90円挑戦の可能性も

前週の指標は主だったものは見当たらない。今週は29日の第3・四半期GDPが注目。第2・四半期は前期比▲0.1%、前年比0.5%(第1・四半期は前期比0.5%、前年比1.2%)とさえなかった。密接なユーロ景気が不振なことや世界景気の下ブレな状況を踏まえると底堅さを示せるか難しいところだ。ほかに11月KOF先行指数が発表される。一方、スイスフランは、対円で上昇傾向が強まった。10月中旬の83円台半ばを安値に22日には一時88円を突破した。スイスフランは、対ユーロでも上値切り上げの状況にあるだけに、対円で上げやすい環境になっている可能性がある。もっとも、対円では上昇スピードが速く、ほかのクロス円と同様に警戒感も出始めており、調整があってもおかしくない。しかし取りあえず90円挑戦も予想。

スイスフラン円相場


zar 南アフリカランド:9円20銭台は正念場

前週の指標は、第4・四半期ER企業信頼感が46.0(第3・四半期47.0)に低下、10月消費者物価指数は前月比0.6%(予想0.4%、9月0.9%)、前年比5.6%(予想5.4%、9月5.5%)と予想より強い。今週は、27日の第3・四半期GDPが注目。第2・四半期は前期比年率が3.2%と、第1・四半期の2.7%からやや伸びたが、第3・四半期はストライキの影響もあって伸び悩みか。10月生産者物価指数と、10月貿易収支 も発表される。特に気になるのが貿易収支。7月の67億ランドの赤字、8月122億ランドの赤字、9月の138億ランドの赤字と3カ月連続して貿易赤字額が拡大している。10月の動向が注目される。一方、ランド円は、円安を受けて9円20銭台まで持ち直しているが、10月上旬の急落の後の戻り過程でもここから押されている。

南アフリカランド円相場

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