[外為全般] ドル円、クロス円動けず、次の展開待ち 日銀短観にも反応薄

概況


30日のニューヨーク市場では、ドル全面高の展開で、ドル円が109円85銭近辺まで上値を切り上げ、同日にも110円に乗るとのムードが漂う中で抑えられた。米7月S&P/ケース・シラー住宅価格指数が前年比6.75%と予想を大きく下回る伸びを見せたこと、米9月シカゴ購買部協会景気指数が60.5と予想以上の低下を示したこと、米9月コンファレンスボード消費者信頼感指数が7.4ポイント低下して4カ月ぶりの低水準である86を記録したこと、米指標が予想をことごとく下回ったのは、最近では珍しいが、さらに香港での民主派の座り込みの継続、ロシアが資本規制を検討中であるという報道もあって、リスク・センチメントは一時悪化した。ドル円は一時109円50銭を下回った。しかし、円安ムードが消えるわけでもなく、その後は109円台半ばを維持、110円コースを狙う動きに変化はない。1日の東京市場では午前9時半過ぎ、ドル円が109円60銭台中心、ユーロ円は138円40銭台中心、ポンド円は177円70銭台中心に推移。豪ドル円は95円76銭近辺に弱含んでいる。午前8時50分発表の9月調査日銀短観(大企業製造業業況判断指数は13で予想上回る、大企業非製造業業況判断指数は13で予想下回る)にも特に反応を見せず、次の展開待ちで、動きにくくなっている。日本の政府や経済界に全体としてこれ以上の急速な円安を回避したいとの空気が流れ始めていることも事実で、マーケットがどうとらえていくかがポイントだが、円安要因がそろえば、日本経済がどうなるかとは関係なく一段の円安に向けて突っ走っていくのがマーケットであり、そこが注意されよう。また米景気指標についても変調の兆しなのか慎重に見守っていく必要がある。

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