[フォーカス] イエレンFRB議長講演後の為替マーケットは

概況


20日に公表された7月29-30日分のFOMC議事録で複数の委員が足元の雇用情勢の改善が続くことを前提として利上げ時期が早まる可能性が指摘されていることなどで、同議事録がややタカ派的な内容であると、特に外国為替市場で強調されているが、これは同市場がすでにドル高の流れに沿って動いている、つまりドル高が商売になるとのもとで動いているからで、それには利上げ時期早まるの方が都合がよいことも加味しなければならない。エコノミストなどを含めた全体の見解は、これまでと比べほとんど変わっていないとの見方も少なくない。このまま利上げ時期早まるとの認識が続くとは言えない。イエレンFRB議長のジャクソンホール講演(米東部時間10:00、日本時間23:00頃)が焦点となるが、議事録を受けた利上げ時期前倒し観測を鎮静化させる内容になるとみる向きが多い。仮にタカ派的な内容となれば、マーケットのボラティリティが急速に高まり、混乱が広がることは必至。ここで量的緩和第3弾を終了させ、すぐに利上げに急ぐ姿勢を見せる理由はないとみられる。
 問題は、その場合の反応で、マーケットはイエレンFRB議長の内容についてもある程度想定していると思われる。関係者の中には、ドルロングを積み上げている投機筋としては、それまで利上げ時期前倒し観測の思惑が演出できればいいのではないかとの見方もある。イエレンFRB議長の講演が想定通りの場合、思惑をさらに引っ張っていけるのかは疑問。米国の実質金利はむしろ低下傾向にあるとされ、ドル高が続くとも考えにくい。

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