[フォーカス] タカ派VSハト派、FOMC議事録に対する解釈分かれた為替と株式市場 どっちに収束すか

概況


今回ほどFOMC議事録に対する解釈がマーケットによって大きく分かれたのも珍しい。利上げ前倒しの可能性が示されたタカ派の議事録としてドル買いを進めたニューヨーク外国為替市場。引き続き緩和政策を維持することを示唆したハト派の議事録との見方から上昇したダウやS&P。結局、自分の都合の良いような、つまり利益になるような材料として解釈したのは間違いない。どちらが正しかったのかは、あとで振り返ってみないとわからないことだが、一方が間違っていれば、そのマーケットが崩れよう。

その意味で、まず21日から始まるカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのイエレンFRB議長の講演が関門となる。もっとも、イエレン議長が労働市場にあるスラック(需給の緩み)に引き続き懸念を示すことは間違いない。外国為替市場ではそれを承知で、それでも利上げは前倒しされるという材料を前面にドル高を引っ張っていく可能性が強い。両解釈がいつまでも併存するとは思えないから、ドル高が崩れないとすれば、利上げ前倒しの認識が広がって株が崩れる可能性は否定できない。しかし、その場合はドル高継続に疑問が出てくる。一方で、利上げ前倒し観測が後退していけば、ドル高が崩れ、しばらく調整となろう。

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