[フォーカス] ドル高いつまで、米長期金利低下の中で… 積み上がるドルロング ドル円102円64銭近辺まで上値切り上げ、早朝上伸のNZドル米ドルがいってこい、ポンドドル安値更新、ユーロドル、豪ドル米ドルも下落

概況


再びドルが上昇。ドル円が102円64銭近辺まで上値を切り上げているほか、ポンドドルが1.6670ドル近辺と安値を更新、ユーロドルが1.3355ドル近辺と13日ニューヨーク安値(1.3355ドル近辺、ただし欧州安値は1.3342ドル近辺)に並んだ。豪ドル米ドルも0.9287米ドル近辺と、13日ニューヨーク序盤で買われる前のレベルまで下落している。また、日本時間14日午前7時45分に発表されたニュージーランド4-6月期小売売上高が前期比1.2% (予想1.0%、1-3月期0.7%) と、予想、前期の伸びを上回ったことで0.8487米ドル近辺まで大きく買われたNZドル米ドルが0.8455米ドル近辺といってこい状態まで押し戻されている。

確かに相手側通貨に下落する要素を抱えているとはいえ、需給面から見ても、このところシカゴ通貨先物市場でのドルロングの積み上がりが目立っている。CFTC(米商品先物取引委員会)が発表したIMM通貨先物の建玉報告(8月5日までの週、投機筋)によると6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する米ドルのポジションは、米ドル換算で294.21億ドルの買い越しと、ドル買い越し額は2013年7月16日の295.62億ドル以来の大幅な買い越しになっている。そろそろ要警戒の領域とも考えたい。

13日ニューヨーク市場は、小売大手企業の弱い決算発表や失望的な7月の小売売上高を無視した格好で米ダウが一時100ドル以上も上げたため、ドル買いの材料となってきた米10年国債利回りの低下をよそにドルが買われる展開に。なおドル強気派は多いとされる。しかし、米個人消費にかげりが見られ、米大手証券は13日、7-9月期GDP見通しについて前期比年率でこれまでの2.7%の予測から2.5%の予測に下方修正を行った。13日のニューヨークでは、米10年国債利回りが2.417%まで低下した。14日の時間外取引で一時2.4238%と、ニューヨーク引値よりやや上がっており、これが現在日本などアジア市場でのドルの買い材料になっている可能性もあるが、足元で早期米利上げへの可能性が薄れつつある中で、思惑先行とはいえ、このままドルが上がることに疑問の声もある。

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