[フォーカス] リバウンド弱い4-6月期米設備投資 先行きも勢い感じられず

概況


今週は重要な米指標が重なる。毎月発表の7月雇用統計とISM製造業景況指数だけでなく、雇用統計発表前日の30日には注目の4-6月期GDP速報値が登場する。GDP速報値発表後にはFOMC会合の結果が発表され、市場参加者の緊張感は連日高まりそうだ。もっとも、重要な発表材料が多いと相殺されて、相場自体のレベルはあまり変わらないということも過去のケースでは少なくない。

この中で注目は7月雇用統計となるが、より4-6月期GDP速報値を重視する向きもある。1-3月期GDPが前期比-2.9%と失望的なマイナス成長に落ち込んだ。米寒波という天候要因が主因とされる。天候要因だけのせいにするには弱すぎるとの議論もあるが、これは別にして、4-6月期は1-3月期の反動への期待が大きく、当初は前期比年率4%の見方もあった。しかし、その後、実際に発表される指標を踏まえその見通しが下方修正されて、現時点でマーケットの予想コンセンサスは3.0%となっている。この通りになれば、2014年上半期(1-6月)の米経済はゼロ成長となる。下期は加速するとの期待も根強いが、米経済はもともとそう強いのかという疑問も消えない。

25日発表の米6月耐久財受注は全体では予想を上回ったが、ドル円は強含んだ後まもなく反落した。相場の上ではマーケットの反応は限定的だったが、項目の中で、非国防コア資本財出荷が前月比-1%となったことが注目された。予想は前月比1.3%であり予想外のマイナスとなったわけだ。しかも5月分が0.5%から-1.0%へとマイナスに下方修正された。このコア資本財出荷は「設備投資の一致指標」とされるデータだ。また、GDPの設備投資推計の際に組み込まれる項目だ。今回のデータは4-6月期設備投資のリバウンドの弱さを示すものと指摘されている。「設備投資の先行指標」とされるコア資本財受注の6月分は前月比1.4%となったが、予想(1.5%)をわずかに上回っただけにとどまり、先行きに向けた勢いの強さは感じられない。5月分も0.7%から-1.2%に大きく下方修正された。米雇用増は安定的に続いているように見えるが、住宅、設備投資などを含めた米経済全体からみると、米長期金利の上昇を容認できる環境にあるのか疑問視する向きは少なくない。

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