主要8通貨の当面の見通し 11月5週 ドル、ユーロ、ポンド、カナダドル

概況


usd ドル:いったんは利食いも

予想より弱い米景気指標には、ハリケーン「サンディ」の影響もあって反応が鈍かったが、前週は10月中古住宅販売件数、住宅着工件数など予想より強い指標にはある程度の反応。一方、20日夕方白川日銀総裁が、安倍晋三自民党総裁の主張する3%の物価目標や、マイナス金利に否定的な見方を示したことを嫌気した円買いによって、81円10銭台まで軟化したが、ドル円の流れは変わらず、22日には82円58銭近辺まで上昇。最近のドル円の相場を作ってきたといわれる「海外短期筋」がどこまでリードしていくのか見極めどころ。市場に最近の上昇スピードについていけないとの声も。米国は感謝祭で4連休。また、今年の高安の76.4%戻しの82円50銭を21日に達成したことで利食いが出やすいが、ここで止まるとの雰囲気がないのも確かだ。

ドル円相場


eur ユーロ:欧州景気指標に注目

ユーロ圏財務相会合でギリシャ支援が正式合意される見込みであるとの報道がユーロを支えたが、日本時間20日早朝ムーディーズがフランスの格付けを「AAA」から「AA1」に引き下げたと発表。見通しは「ネガティブ」。1月のS&Pに続くもので、フランス国債は最上級の「AAA」債指数から脱落。ユーロが急落。19日のニューヨークで上げをそっくり下げる形でユーロドルが1.2764ドル近辺まで売られた。21日のユーロ圏財務相会議でギリシャへの融資承認が合意に至らず「26日に協議を継続」されることになったことが失望され、再びユーロが急落。今週の指標は、独11月雇用統計や、ユーロ圏11月景況感指数、ユーロ圏11月失業率など注目。ギリシャ問題も気になるが、欧州景気も注目。一方、円売りでユーロ円は106円台。上げ基調は続きそうだ。

ユーロ円相場


gbp ポンド:133円台半ばが目標か

底堅い指標が見られるものの、経済全体としてはぜい弱というのが、現在の英経済の姿か。量的緩和の拡大観測は消えない。前週の指標は、11月ライトムーブ住宅価格は前月比▲2.6%と10月(3.5%)から一転マイナスに。注目は21日の11月英中銀議事録。金利据え置きは9対0で決定、資産買入枠据え置きは8対1で決定。マイルズ委員が資産買入枠を250億ポンド拡大して4000億ポンドとすることを主張。予見可能な将来に利下げする公算は小さいと指摘。今週は第3・四半期GDP改定値、10月消費者信用残高、11月GFK消費者信頼感調査など関心度の高いものは見当たらない。一方、ポンド円は、円安地合いの中で130円60銭近辺まで上昇。欧米にリスクが浮上しないと円買いの要因もなく、3月に付けた年間高値の133円台半ばが目標か。

ポンド円相場


cad カナダドル:第3四半期GDPに注目

前週の指標は、9月卸売売上高が前月比▲1.4%(予想0.5%、8月0.3%)と予想に反してマイナス。最近さえない指標が増える傾向にある。今週は、9月GDPと第3・四半期GDPが焦点。月間では8月が前月比▲0.1%とマイナスだった。7月は0.2%。9月も低調なら第3・四半期GDPは、第1・四半期、第2・四半期(ともに前期比年率1.8%)と同じく1%台にとどまるか。住宅バブルは話題になってきたが、経済全体としては盛り上がりに欠けたものとなろう。住宅バブルへの対抗措置が必要とはいえ、利上げの環境にあるとはいえない。一方、カナダドル円は、円安の流れに乗って82円台半ばと、4月以来のカナダドル高・円安の水準を記録している。次は、2月高値の84円を目指すことになるか。もっとも欧米株の展開次第だ。

カナダドル円相場

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