[フォーカス] FOMCで明確な方向感出ず 米長期金利やや落ち着く

概況


今回のFOMC声明文のポイントを抜き出すと、概ね事前の市場予想通りの内容となり、サプライズはなかった。最近の景気改善を認識しているとしたが、依然失業率にも言及。2014年の成長見通しをこれまでの2.8~3.0%から2.1~2.3%に引き下げた。長期FF金利のメディアン予測の引き下げは潜在的なGDPが低下していることを認識していることの表れと市場関係者はみている。政策金利の予測を示すドット(FOMC参加者の金利予想分布)は2015年と2016年にわずかに上昇したが、長期的にはやや低下した。

声明文はインフレの最近の上昇については触れていないが、イエレンFRB議長は最近の物価動向を「ノイジー(Noisy)」であると発言したと伝えられる。イエレン議長はまた「(QE終了と利上げ開始の間の)相当な期間がどの程度を意味するかについて機械的な公式は存在しない」との考えも示した。米10年国債利回りは2.6%を割り込み、引けは2.58%。ここにきて再び住宅関連データに不透明感が出てきたが、景気全体として、期待感だけでなく、真に上向きトレンドが続くかはなお判断しにくい環境にあるとみられる。

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