[フォーカス] 米インフレ上向きに疑問の声も

概況


米5月消費者物価が上ブレたため、当面は米インフレ動向に関心が集まるが、インフレ基調が上向きに転じたとみるのは時期尚早との見方もある。ここにきての上昇の主因は食料品とエネルギー価格の上昇とみられるが、これは、地政学的なリスクの高まりを背景とした、年初来のコモディティ相場の上昇による影響が大きいと指摘される。しかし、米2014年経済成長率が2%に下方修正の動きにあることと、コモディティ相場上昇が継続することに対する疑問だ。これまでも、コモディティが上昇すれば、需要面でのその反動が大きく、長くは続かないパターンが多い。夏場以降はピークを打つとの見方もある。さらに17日発表の米5月住宅着工件数と建築許可件数が予想を大幅に下回ったことも無視できないとされる。住宅需要が落ち込めば、インフレ抑制に働くからだ。米にインフレ体質が戻ってきたと考えるのはなお疑問視する声もある。マーケットでは、短期的には米インフレを材料視しそうだが、長期的なものかは、なおチェックしていく必要がありそうだ。

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