[フォーカス] 米景気の強いリバウンド期待しぼみ始める 米4-6月期GDP予想、4%から3%に下方修正の動き

概況


当面の最大の焦点である、5日のECB会合と6月の米5月雇用統計。この2つのイベントがマーケットに波乱を巻き起こすか起こさないのかが短期的には関心事だが、中期的には米景気の動向がポイントになる。最近のマーケットでは、「米景気回復期待から米長期金利上昇」といった表現が使われているが、期待はやはり期待先行であり、実際にどうなるのかは神のみぞ知るだ。米GDPは、1-3月期がマイナス成長とショッキングとなったが、その反動もあって、4-6月期のリバウンド期待が高く4%成長が予想され、景気回復期待の根拠の一つにもなっているが、ここにきてその達成が怪しくなり始めている。大手の外資系証券は4日、米4-6月期GDPの下方修正に動き出した。
 同日発表の米5月ISM非製造業景況指数は56.3(市場予想55.5)と予想を上回るアップサイド・サプライズ。新規受注指数が60.5に上昇、事業活動指数も62.1と、2010年12月以来の高水準。しかし、4%成長に56.3は不十分とする指摘も。57まで上昇する必要があったとの声も聞かれる。さらに大手外資系証券が下方修正を行なった直接の要因は、同日発表の米4月貿易収支の赤字額が472億ドル(市場予想408億ドル)と大きく拡大した点。これを受け4-6月期GDP予想をこれまでの4.0%(前期比年率)から一気に3.0%に下方修正した。米4月個人支出が前月比-0.1%と予想外のマイナスを記録するなど期待の個人消費も思ったほど盛り上がっていないこともあって、4-6月期経済成長に対する期待がしぼみ始めた。今後の景気指標の出方によってはどうなるかはわからないが、大きな枠組みで考えると大きな期待が難しいとのムードに傾斜する可能性がある。

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