[フォーカス] 米5月ISM、混乱の製造業から関心は4日の非製造業に 「年率4%」達成のカギ握る

概況


2日のニューヨーク市場は、米5月ISM製造業景況指数を巡って混乱が生じた。当初発表された数値が市場予想の55.5を下回る53.2(4月54.9)だったことを受け、発表前に売られていた米国債が下落の大半を戻した。ドル円も102円4銭近辺まで下落。しかし、その後、季節調整要因が誤っていたとして、コンセンサス予想に近い56.0に上方修正されると、米国債は再び売られ、株式市場は回復方向の動きを見せた。ドル円は買い戻された。さらに、最終的に、ISM指数は55.4に2度目の修正がされ、結局、当初予想(55.5)の水準に落ち着いた。午後は、米株買い、米債券売りがともに止まった。ドル円のみが102円47銭近辺まで上昇した。

今回の発表ではISMの当初発表後に2度も訂正されるという異例の事態となった。内容自体の信頼性にもかかわると危惧する向きも。しかし、市場の関心は4日に発表される米5月ISM非製造業景況指数に移っている。その内容次第では、米4-6月GDP伸び率が期待外れに終わる可能性が示唆されるという。

米1-3月期GDP伸び率のマイナスの反動もあって、4-6月期GDP伸び率は年率4%程度の高いリバウンドが期待されている。この水準が達成されるかは米5月ISM非製造業景況指数からある程度推定できるという。市場コンセンサスは55.5(4月55.2)だが、これでは不十分で、57までの上昇が必要との見方もある。すでに発表済みの4月個人消費の弱さを踏まえると、年率4%程度の伸び率達成に注意信号が灯っているとの指摘もある。その動向に関心が高まっている。

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