主要8通貨の当面の見通し 12月1週  NZドル、豪ドル、スイスフラン、南アフリカランド

概況


nzd NZドル:NZ中銀声明に注目

前週の指標は、10月貿易収支が7.18億NZドルの赤字、赤字額は市場予想(4.50億NZドルの赤字)より拡大、9月に続いて7億NZドルを超えた。また10月住宅建設許可は前月比0.0%(予想0.0%、9月7.8%)と、9月に比べ鈍化。今週は、6日にNZ中銀が政策金利を発表。市場予想は2.50%に据え置きだが、今後の利下げ実施は払しょくし切れない。声明での景気認識と金融政策への言及に注目。ウィーラーNZ中銀新総裁は10月26日に必要ならば利下げもあり得ると発言しているだけに、あらためて中銀声明に注意したい。一方、NZドル円は買い戻しに一時68円台を回復、今年前半に下げた分を埋める動きが継続、下落する前の3月の69円が視野に。しかし、2009年後半から70円手前からは幾度も押され続けている事実を念頭に置きたい。


aud 豪ドル:追加利下げあるか

今週は注目指標の発表が相次ぐ。10月小売売上高、10月住宅建設許可件数、第3・四半期経常収支、第3・四半期GDP、11月雇用統計と、これ以上はないといった顔触れだ。さらに4日には豪中銀が政策金利を発表する。足元の指標は底堅さを見せているが、先行きの不透明感はふっしょくできない。豪中銀による追加利下げ観測は根強い。11月の会合では、市場に利下げ予想は多かったが、政策金利は据え置かれた。今回も市場では利下げを予想する向きが少なくない。一方、豪ドル円は上値が重い展開。11月26日の86円42銭近辺をピークにその後、戻りの高値が切り下がっている。30日の反発の場面でも86円をごく一時付けただけで、キープできなかった。85円25銭近辺はサポートされているが、当面は85円台中心のレンジ相場が予想される。

豪ドル円相場


chf スイスフラン:対ユーロで戻り歩調継続

28日、スイスフランが対ユーロで1.2030スイスフラン近辺まで上昇。9月上旬に1.2184スイスフラン近辺まで急落後、戻り高値を更新。上値は確実に切り下がっており、スイス中銀が上限目標としている「1.2スイスフラン」をトライする場面が到来するのか。スタンスを堅持しているスイス中銀の対応が注目。スイスフラン円は、88円90銭台をピークに一時87円50銭近辺まで調整されたが、その後再び88円50銭台まで持ち直した。もっとも、上値は重くなっており、対スイスフランでの円下落は、足元では一服気味。一方、前週の指標は、第3・四半期GDPが前期比0.6%(予想0.2%、第2・四半期▲0.1%)と予想より強い結果に。しかし市場は反応薄。今週は10月小売売上高、11月製造業PMI、11月失業率、11月消費者物価指数と重要指標に注目。

スイスフラン円相場


zar 南アフリカランド:9円30銭台は重い

前週の指標では第3・四半期GDPが前期比1.2%(予想1.5%、第2・四半期3.2%)と予想より弱い結果に。第2・四半期と比べても大きく減速、2009年第2・四半期以来の低成長に。鉱山部門のストが響いたとされる。この結果、同国財務省・中銀の通年予想(2.5%)の達成は難しくなったもよう。もともと最大の貿易相手国のユーロ圏の景気低迷がバックにある。南ア中銀による追加利下げ観測は根強いが、インフレが高止まり、利下げ余地は乏しいとみられる。この点、南ア中銀は過度な利下げ期待にクギを差した経緯がある。今週は第3・四半期経常収支が発表。このところ赤字が拡大傾向にあるのが気になる。ランド円は9円30銭台まで買い戻され、11月前半の下げを回復した。しかし、9円30銭台は重い。取りあえず戻り相場は一巡か。

南アフリカランド円相場

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