IMM通貨先物  円の売り越し7万9466枚、07年7月24日以来の高水準  12月限の取引最終日控え、その処理が最大の焦点

概況


CFTC(米商品先物取引委員会)が発表したIMM通貨先物の建玉報告(11月27日までの週、投機筋)によると、円の売り越しは前週の5万1389枚から7万9466枚と2週連続の2万枚台の拡大となり、2007年7月24日時点以来の高水準を記録。

円の内訳は、ロング(買い持ち)が前週の2万8272枚から2万7027枚に減少。ショート(売り持ち)は前週の7万9661枚から10万6493枚と10万枚を超える規模に膨らんだ。

円ポジション

今回のデータ(11月21―27日)の対象となる外国為替市場では、リスク・オンに傾斜し、円売り地合いとなったが、ファンダメンタルズ重視より、むしろ円が当面の売りターゲットとして市場のコンセンサスを得た格好となって、円売りが強まった。円の売越額はこのところ5万―6万枚台がピークとなっていただけに、これ以上の売り余地には乏しいとの見方もあったが、8万枚近くまで拡大した。今回のデータではユーロの売り越しが縮小していることで、売りがユーロから円にシフトした面を指摘する向きもある。円のショートが峠を越したと判断する材料はまだ見当たらないとされるが、現在取引の中心である12月限の取引最終日が17日に迎えるため、このショートが買い戻されるのかほかの限月に回されるのか、どのように処理されるのかが当面の最大のポイントになりそうだ。

主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する米ドルのポジションは、米ドル換算で、前週の112.35億㌦の買い越しから32.2億㌦の買い越しに縮小。対円以外はいずれもドル売りの方向に。

ユーロの売り越しは前週の9万1400枚から6週ぶり縮小の6万6693枚。ロングは前週の3万6692枚から3週連続減少の3万5799枚となったが、ショートが前週の12万8092枚から5週ぶり減少の10万2492枚に。ポンドの買い越しは前週の730枚から4週ぶり拡大の1万278枚。

ユーロポジション

一方、資源国通貨は、豪ドルの買い越しが前週の6万4711枚から7万6806枚に拡大。ロングが前週の10万4617枚から12万2186枚に増加。ショートは前週の3万9906枚から4万5380枚に2週連続増加したが、ロングの買いが上回った。カナダドルの買い越しは、前週の6万1446枚から6万2379枚と小幅ながら拡大。

豪ドルポジション

IMM通貨先物(CFTC発表)
ロング 28,272 27,027
ショート 79,661 106,493
ネット △51,389 △79,466
ユーロ ロング 36,692 35,799
ショート 128,092 1,024,922
 ネット △91,400 △66,693
ポンド ロング  46,546 51,107
ショート  45,816 51,107
ネット  730 10,278
スイスフラン  ロング  7,220 9,744
 ショート 19,708 13,111
ネット △12,488 △3,367
カナダドル  ロング  72,893 72,663
 ショート  11,447 10,284
ネット  61,446 62,379
   豪ドル  ロング 104,617 122,186
 ショート  39,906 45,380
ネット  64,711 76,806
   NZドル  ロング  21,436 21,653
 ショート  3,578 2,943
 ネット 17,858 18,710
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